東京、大阪、名古屋ライブ

8月に新宿で2本、9月に大阪と名古屋でライブをやりました。8/24金曜日新宿ロフトにて突然段ボール・蔦木栄一20回忌ライブ、8/25土曜日のデイタイム12時から新宿red clothの20周年記念イベントでThe Hatchとの2マン。どちらも楽しく演奏させていただきました。突然段ボール・弟の蔦木俊二さんはちょうど10歳年上の世代で、周りの方々はもうちょっと年上だからリスナー歴も長く耳の肥えた音楽ファンの方々。20代の頃はこの世代が苦手でした。なにせこちらは若輩者、きっと馬鹿にされてるとか思いこんで単にビビっていたのでありますが、まあ若い頃あるある話しですね。東京ロッカーズという大雑把な括りはいかがなものかと当時から思っていましたが、まあそれも含め30年ぐらい経つとどうでも良くなって、以前の様に「1発ぶちかましてやるぜ」みたいな気負いも無く非常にフラットに演奏できました。突然段ボールの楽曲「飲み水」と「ランダムスコープ」の2曲を遠隔レコーディングして、この日は「飲み水」を演奏しました。そのカバー2曲入りCD-Rは物販にて販売中です。1995年くらいに突然段ボールと出会い多くの共演や共同制作(恋に生きる・名義)を重ねました。亡くなったお兄さんの栄一さんやプロジェクトメンバーだった湯浅学さんは本当に師匠、でありました。福岡や埼玉、東京、それ以外にも長野や茨城、名古屋、と様々な土地で一緒に演奏をしました。その中でPANICSMILE突然段ボールファンの東京ロッカーズ世代の方々から見るとかなり異質だったんじゃないかな、と。まー前述の若者の自意識過剰でしょうけど、何でこのバンドがこの並びで演奏してんの?と思われてると、そういうビビりですね。しかし、栄一さんが何か常に新しいものや若い世代に目を向けてその中に飛び込んでいくのを見ていて、30年経って今の自分がそうである事に気づいて、PANICSMILEのような音楽ジャンル的なマナーもへったくれもない無所属バンドだからこそ相手にしてくれていた事が納得できたのでした。先日のロフトで共演だったグンジョーガクレヨンを見ていても思ったのですが、当時も何度かご一緒させていただきましたが相変わらずとてもピュアでフリーな演奏だった。圧巻だった。そんなにライブはやってないかもですがあの音には音楽ファン全員が触れるべきです。PANICSMILEがロンドンでライブやった時に栄一さんが連絡をしてくれてロル・コックスヒルがわざわざ観に来てくれたり、フレッド・フリスが僕らのオフの日に偶然開催されたショウに招待してくれたりしたのですが、僕らはあんなにピュアでアヴァンギャルドな音楽はやらない。それでもよく来たよく来た!って歓迎してくれて、恐縮しまくりで。でも日本に帰ると、この中途半端なオルタナバンドは何?と先輩方に思われている気がして、と同時にナンバーガールや向井君と一緒に演奏すると、このどインディーの素人バンドは誰?と彼のファンから好奇の目で見られ、、、いやー、若い。今考えると恥ずかしいくらい自意識過剰なんですね。笑

まあそんなこんなで、具体的にはそういった発言は無かったですけど、栄一さんは「そのままでいいんだよ、そのままいっちまえ!」ってそれがメッセージだったんだなと。全肯定の。長くて遠回りだらけの答え合わせだったなあ、やっと2023年8月24日に気付いたの?笑。PANICSMILEは色々あったけど今も最高のメンバーで演奏出来ていて、ずっとあの場所に居ますよ。ありがとうございました。ってロフトのステージから見えた栄一さんの写真に言ったのでした。